
出版社:日経BP (2018/12/13) 184ページ
寸法:22 x 2.1 x 28.7 cm
【うつろい UTSUROI 】
日本人には、この「うつろい」を西洋よりも大切にする感覚があるように思います。全てのものは時間とともにゆっくりと変化するという概念です。この感覚は、自然素材を使った木工、陶器、漆器、染色、織物、絵画、建築などで顕著です。「うつろい」は私の仕事にとって重要で、基本的な考えです。木皮や漆塗りの肌を持つ作品が仕上がったときから、ゆっくりと変化を続け、その折々で豊かな表情を見せてくれることを願っています。
第1章:ものを造り出す仕事の魅力
・木皮作品
・木地からの作品
・作品への思いと制作について
・金漆
・幻の塗料《 金漆 》
・作品・実際の使われ方
第2章:漆という不思議な樹液
・漆液の産地と掻き方
第3章:漆工芸は終焉するのか
・日本産漆の現状
第4章:漆のこれからに向けて